バック・アロウ
TVアニメ『バック・アロウ』が終わった。話の細かい粗を探せば色々あるんだけれどゼツ凱帝というキャラクターがとても魅力的に映った作品だったと思っている。作品が長く続くことはそれは一つの良い指標であることは間違いないが、終わらせることでキャラの輪郭が際立つことを実感した作品だった。そしてそのキャラクターがゼツ凱帝ことゼツ・ダイダンだった。
ゼツ・ダイダンは一言で言い表すと最強なジジイ。その類まれなる戦闘力に裏打ちされたカリスマ性から国内では圧倒的な支持を得てレッカ凱帝国の頂点に君臨している。BLEACHの山本元柳斎重國とかHUNTER×HUNTERのアイザック=ネテロが思い出されるようなキャラクター性である。若い頃は強かったなどと周囲で噂されるがいつもはのんびりした雰囲気の長老キャラは、物語の後半で主人公サイドがピンチになった時にその真価を発揮して最強を示す事が多い。そして、悲しくもその後に倒されて絶望を与えるまでがセットである。
ゼツ凱帝も最初はそういったキャラクターだと思っていたし、最終的には死に向かっていくのだけれどその後に更に強い敵がどんどん出てきてインフレが起こるような展開なく作品が完結した。おそらくこれが多くあるピークの一つ出会ったとしたらこの感覚は徐々に薄まってしまっただろうし、終わった今もゼツ凱帝の最強は少なくとも自分の中では霞んでいない。
映画『シドニアの騎士 あいつむぐほし』
なんだろう、三部作くらいで締めてくれても良かったんだけど終わったなあという終わりだったのでいい映画だった。 Dolby Atmos対応の劇場で見たがやはり音響は素晴らしかった。